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復興という大きな目標に向かい、新たなチャレンジを積み重ねる 鉄道会社→山田町 建設課 主幹 長瀧元紀 氏 コンサルティング会社→山田町 水産商工課 若田謙一 氏

岩手県山田町に入られるまでの経緯を教えてください。

長瀧 私は、民営鉄道会社の鉄道土木を担当する部署で働いていました。具体的には、地上の線路を高架化したり地下化したりという立体交差化や、新線建設時の鉄道インフラの整備などをしてきました。被災地で土木技術者が求められているとのことで、会社として支援することが決まり、私を含め数人が2013年の4月から岩手県沿岸部の自治体に出向しています。

若田 私はコンサルティング会社で、官公庁から製薬企業、生命保険会社まで幅広い顧客に対して業務改善・ITシステム導入などのお手伝いをしてきました。5年ほど働く中で、顧客のさらに先にある社会を変える仕事がしたいと強く思うようになりました。震災後に東北でボランティアをしたこともあり、この社会を変える・つくる仕事として、東北の地を選択し、「いわて復興応援隊」に応募しました。

現在担当されている業務について教えてください。

長瀧 山田町を通っていたJR山田線は、津波で大きな被害を受けました。町の復興においては鉄道施設の復旧も含めて考えなければなりませんので、JRさんとの協議などをお手伝いしています。具体的には、山田線の駅があった山田地区・織笠地区で、駅の復旧・移設などの計画や工事の調整を担当しています。鉄道会社出身ですので、鉄道に関する専門知識があることや、鉄道事業者の事情が理解できたりする点を生かせていると思います。

若田 新しく商店街をつくる計画を立て、その計画を実現するため、役場と商工会、商業事業者組合などの間に入ってヒアリングを行い、計画に落とし込む仕事に当たっています。コンサルティング会社でも、段取りを踏んで関係者に理解をしてもらうことを基本に仕事をしてきたので、ヒアリングを通じて合意形成を図るというスキルが生きていますね。本役割の担当は私を含めて主に3人ですが、他の2人は別の仕事もあるため、足を運んでのヒアリングなどの実務は自分1人が担当している状況です。

東北での暮らしはいかがですか?

長瀧 職場の環境は問題ありません。宮古市の仮設住宅から車で通勤していますが、車で数分のところにスーパーやコンビニもあり、生活で不便はないですね。ただ、車を使わずに通勤したり、買い物をしたりという場合は不便かもしれません。派遣元によっては車の使用を認めてくれない場合もあると思いますので、そこはネックになるかもしれませんね。

若田 確かに、車がネックになって被災地で働く機会が失われるのはもったいないですね。自分は山田町に来る前に急いで免許を取りました。

これから被災地で働こうという方にメッセージをお願いします。

長瀧 被災地での仕事は、「復興」という確かな目標があり、また住民の方の生の声を聞くことができるので、とてもやりがいを感じられます。時にはお叱りを受けることもありますが、何とか早く復興したいという気持ちになります。

若田 復興を考える上では多くの要素があり、どれかを取るとどれかが落ちてしまいます。どうしたら一番納得がいく形になるのか、膝を突き合わせて考えていかなければなりませんが、そこにやりがいがあると思います。今何をやれるのかというよりも、新しいことに、明るく打たれ強く取り組んでいける方に来てもらいたいですね。

(2013年10月17日取材)

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