WORK FOR にっぽん(旧(WORK FOR 東北) - ともに働く。ともに育つ。

日本財団

「地域に入り込んで復興に貢献できる喜び」警備会社→田村市復興応援隊 住民力向上チーム チームリーダー 佐原 禅(さはら ゆずる)氏

田村市の復興にかかわるようになったきっかけは何ですか。

震災後、2011年の4月から、週末を利用して東北各地で十数回ボランティア活動をしていました。次第に現地のニーズが変わり、もっと地域に入り込んで活動したいと思っていたところ、田村市の復興を支えるメンバーを募集していたNPO法人コースターの活動を知りました。総務省の「復興支援員」制度を通して、2013年9月から活動するようになりました。

具体的な活動について教えてください。

コースターの契約職員という形で、市の「田村市復興応援隊」事業の一環で、私は都路(みやこじ)地区の住民の方が、新しい生活をつくるお手伝いをしています。とはいっても着任からまだ2カ月、コースターとしても活動を始めてから4カ月です。今はまず、住民のみなさんに私たちの顔を知っていただくこと、どんなことにお困りなのかをお聞きすることを中心に、毎日お宅を訪問してヒアリングを重ねています。

最近ある住民の方が、東北以外で災害や過疎の問題を乗り越えようとしている事例を知りたいとおっしゃっていました。他県の例も参考に、前向きに地域再生に取り組みたいという気持ちの表れなのだと思います。そこで、他地域のキーパーソンを招いた交流会の企画を検討中です。

また、手芸や木工など、ステキな手仕事ができる方がたくさんいます。そうしたものを小さなロットでも扱ってくれる販路の開拓にも取り組んでいます。こうしたプロジェクトをきっかけに、住民の方が前向きになり、自ら再生に向けた歩みを進めていただけるよう、私たちは黒子として後押ししていきます。

着任前の仕事や生活と比べていかがですか。

以前は警備会社の営業職でした。ですから、人と向き合う仕事には慣れています。しかしビジネスの営業では明確に売りたいモノ・サービスがありますので、お客さんのニーズを聞く際も、自社の売上に結びつく聞き方になります。そうした姿勢のままでは、住民の方と腹を割って話せる関係性は築けません。そこに一番気をつけています。

今の住まいは市役所からクルマで5分ほどの仮設住宅です。応援隊のオフィスも仮設住宅内にあるので住職接近で楽です。生活面で特に困ることはありません。以前のアパート一人暮らしに比べ、居住者の方とのコミュニケーションが増えてにぎやかですね。

ほかのメンバーとはどのような連携をしていますか。

「復興応援隊」のメンバーは私のほかに8名いて、田村市をはじめ、この近隣の出身者が多いです。年齢層は20~50歳代と幅広く、互いに助け合いながら取り組めるので心強いです。週末ボランティアの経験があるとはいえ、長期的な支援活動は初めてですから、一人で派遣されるより、仲間がいる今の形はありがたいですね。

市の担当者もときどきオフィスを訪ねてくれて、マメに情報交換をしています。故郷を守りたいという熱い思いを持った方なので、私たちもがんばろう!と思えます。

(2013年10月30日取材)

人材の声一覧をみる>>

事業主体

日本財団

協力団体

RCF復興支援チーム

ETIC.

HUG